もうこはん日記

いまだ青い尻を晒せ

「未払いなのか、不払いなのか」それは大した問題じゃない

久しぶりの更新だ。

日記なんか書けなかった。
なにせ、ネットが止まっていた。
ついでに言うと、止まったのはネットだけではない。電気も止まった。
ヤクザ映画を見ていて、鶴田浩二が若山富三郎に「兄弟、ここは堪えてくれ」と言った瞬間に画面が真っ暗になった。扇風機すら回らなくなり、僕も部屋でじっと暑さを堪えた。

前に住んでいた風呂無しアパートは配電盤もガスの基盤も部屋の中についていたため、東京ガスも電子ちゃんも強硬手段に出るのが難しかったのだろう。なかなか止まらなかった。
それが、このマンションはすぐに止まりやがる。

「払わないのが悪い」
それは分っている。だが、郵便受けの請求書を見る度、ため息の後でつい呟きたくなる。
「何をそんなに請求しやがるんだ」
自堕落な生活リズムと空腹でぼんやりとした脳味噌には「経済原則」という当然の答えは浮かばない。不当に何かを請求されているような気になるのだ。
例え、電気もガスも水道も何もない森の中で隠遁生活をしていても、きっと何かを請求される。

真面目さだったり優しさだったり素直さだったり信仰心だったり射精だったり夢だったり排便だったり生きる覚悟だったりだったり。
「ただ生きているだけ」と言っても、きっと何かを請求される。
何かをしなければいけない。明日までに課題を仕上げなければいけない。一度は社会に出て厳しさに揉まれなければいけない。もういい加減子供じゃないので諦めなくてはいけない。個性的な自分でなくてはいけない。他人を尊重しなければいけない。いけないと決め付けるのはいけない。
或いは、請求しているのは自分自身なのかも知れない。

日々、請求され続ける。ちょっとそれを無視すると督促状が送られてくる。
ああ、あれが未払いなんだ、どうしよう、つけが回る。落ち着かない時間を過ごすはめになる。

馬鹿らしい。

電気が止まった冷蔵庫から、買い置きの餃子を出しフライパンで焼いた。もうすぐガスも止まる。
いっそ、全て止まった方がすっきりするなと思う。

何もない方がいい。
そこからでないと開き直れない。
僕はそんなレベルまで堕落を飼い太らせた。

日々繰り出される請求書に、敢えて不払いで答えること。
未払いによる自責の念を噛み殺す意志。
溜まるに溜まった督促状、それがレジスタンスの証だ。


この杯を受けてくれ
(どうせ誰かの奢りなんだ)
どうぞなみなみつがしておくれ
(飲めるときに飲んで酔ってしまおうぜ)
花に嵐の喩えもあるぞ
(明日があるさ、なんて奴に限って今日死ぬんだ)
不払いだらけの人生だ




とか、折角ネットが繋がったもんだから書いたけど、多分このままだと七月入ったらまたネット止まります。
あっはっは!

いよいよ母親からも愛想つかされたので、ちゃんとしたバイトしようと思います。

金も単位も足りないけど、最近は充実している気がします。
あ、女っ気もねぇや。

金も単位も愛も足りないけど、最近は何だか充実しているんだ。
深夜一人でキーボードを叩きながら自分に言い聞かせています。

今日は夕方まで映画のアフレコやってると思います。
奇特な方、ビールと女っ気と食べ物でも持って来てくれたら、Bまでは許しちゃいます。
眠い。
寝ます。

ぱぱい。