もうこはん日記

いまだ青い尻を晒せ

welcome 2 my room.

恐ろしいくらい本気で、そして真摯に引きこもり活動をしたら、マジでこうなるんじゃないかな。

 

部屋へ!

 

 

なんか表紙だけでやられてしまった。

「部屋へ!」だぜ? なんて清々しい。内容分かんないけど、買おうかな……。

 

ところで、実際に引きこもったりすると「このままじゃマズイよなあ」とか「おれなにやってんだ」とかなったりして、なかなか有意義には過ごせない。

だらだらどうでもいい再放送のドラマ観たり、ネットで必要ない情報を収集してたりする。そしてだからこそ余計に「ああ、なにしてんだ、おれは……」

これは良くない。

 

やっぱり目標を立ててこもらないと。やるからには。

長期入院してたときは、そらまあ状況的に頭もどっかおかしくなってたんだろうけど、命がけで屋内に引きこもってたからね。真剣だよ、真摯だよ、痛いくらいに。残り時間はあと僅か、って本気で思ってたし。

そうすると、忙しいのなんのって。

だって観るべき映画も、読むべき小説も、漫画やゲームや音楽だって、いまこの世の中にどれほど溢れているのか。とても消費しきれない量なんだぜ。それも名作と呼ばれるものに限ってだから。新しいのに手を出したら、ほんとに息をするヒマもない。そういう優れた作品ていうのは安易に消費出来ないからね。がっぷりと向かい合わなきゃなんないから、恐ろしく疲れたりする。

それに加えて、書きかけの拙い小説を完成させようとしてたし、生活面でも、リハビリっていうか自主トレでストレッチを朝昼晩、あと普通に食事入浴排泄診察面会洗濯エトセトラ……もう忙しくて、リア充もいいとこだった。

その気持ち、まだ忘れてないぜ。あの頃のままさ。君を連れてくよ、ファンタスティポへ。

 


Japanese underwear show - YouTube

 

……っていうわりにいまもダラダラしてるけど。

はい、これはyoutube貼ってみたかっただけです。

 

そう言えば、夏目漱石の『それから』の最初の方、主人公と学生時代の親友の、こんな会話があった。

 

友達「世の中渡っていくの、マジ大変。お前みてえなのには分かんねーだろうけど。いつまでもぷらぷらしやがって。ちったあ社会経験積めや」

主人公「いやいや、おれに言わせれば、そういう経験なんていらない。無駄に苦痛なだけ。取るに足らない」

友達「は? お前、ちょっとは現実みてさ、そろそろ観念して世の中に出ろよ」

主人公「世の中へなら、とっくに出てる。ただお前 の言ってる世の中とは種類が違うんだよ。おれはおれの世の中で、超絶リア充してっから」

友達「ずっとそう言ってられたらいいけどな。後で泣きを見やがれ、くそニートがァァァ!」

主人公「言っとくけど、おれ、食えなくなったらいくらでも働くし。でもいまその必要ないのに、なんでわざわざそういう苦痛を選ばなきゃなんないの? あと経験経験いうけどさ、……よし、じゃあここで一つ例え話してやるよ。……あるところに超忙しいリーマンがいました。そいつは音楽なんて聞くヒマもないし、ましてライブに行ってみようなんて微塵も思わない。すぐ近くで幾つもの最高のバンドが超絶心を揺らすライブやっていたとしても、そいつの生涯でそこに行って音に酔いしれたりする機会はゼロなわけ。ひたすら働いて食って寝てるだけだから。つまりそういう世界を一切知らずにただ働いて死んで終わりね。はい、コレ、経験してないよね? なにかこう大切で美しいものをさ? おれからすると、これほど気の毒な無経験はないね。食うために働くのは大切だろうけど、そっから離れたもっと美しい経験がないと、人間である意味ないだろ。お前はおれをガキ扱いすっけどさ、おれから見れば、下等な世間の価値観に染まって偉そうに説教くれてくる、そんなお前のほうが余程気の毒なガキなんだよ。……以上、分かった? なにか言ってみろよ社会人様がよォォォ!」

友達「ずっとそういう世界にいれたらいいけどなっ!」

主人公「……ふんっ」

友達「…つんっ」

 

……おれが意訳しまくったせいもあるけど、完全にニートの戯言になってるな、これ。

まあでも、主人公は高等遊民というやつで、いうなれば明治の金持ちニートだね。それでこの友達はいまいろいろ切羽詰まってるみたいで、プラプラ暮らしてる主人公のとこに金借りに来たんじゃなかったっけ、確か。

で、その友達の奥さんのことを主人公は好きで、奥さんも実は……。ああ、この先どうなっちゃうの? と気を持たせつつダラダラとインテリの内面を掘り下げていく、大変素晴らしく、そしてやっぱりニート寄りな小説なんだよ。文学部出身なら読んでて当たり前だろうけど、読んでない人は是非読もうね。もちろん、文学とは関係ない人も面白いから読んだほうがいいよ。

 

それから

 

あれ、おれはニートの言い訳を主張したかったんだっけ?

なんかまたズレたな。

あれだ「内面的な充実は、部屋のなかでも達成出来る」ってことを言いたかったんだ。

特に今の時代、ネットとお金がちょっとあって、真剣になにかを吸収する気さえあれば、これはもう大忙しだもんね。部屋のなかで。憂鬱になってるヒマはないよな。こもってもこもっても、時間が足りないよ。

だから彼女なんか作ってる場合じゃないよ!

あ、これは負け惜しみじゃないからね!

 

まあ真剣に引きこもるのも難しい。気がついたら気楽に観賞出来るやつばっかに手を伸ばして、魂を怠けさせてるからな。

いかんいかん、さあ、全力でこもろう。

部屋へ!

 

っていう文章書いてたらまた時間が流れ、そして小遣い稼ぎの仕事が入る。ありがたいけど。さあストレス世間へ、let's使われ仕事。その日暮らし。見通しは暗し。外暑いし。クーラー効いたマイルーム恋し。

……在宅でシコシコ出来るオナニーみたいなビジネスねーかな。いや、ありそうだけど。

 

というわけでした。

 


RHYMESTER WELCOME2MYROOM - YouTube

 

ぱぱい。